CCNP取得後の転職先は?年収と求人数を現場10年が比較解説

この記事でわかること

  • CCNP取得後の転職先は5系統(SIer・SES/事業会社情シス/クラウド/セキュリティ/PM)に整理できる
  • 年収レンジはCCNP単独で500〜650万円+AWSで600〜850万円+セキュリティで650〜900万円が中央値帯
  • 求人数はマイナビ転職のCCNP関連求人で年収600万円以上が約650件・900万円以上が約195件(2026年5月時点)
  • 競合が触れていない「CCNP単独では年収はほぼ上がらず、AWS追加で約180万円跳ねた」という構造
  • CCNP転職を成功させる5ステップ(通算6〜9ヶ月)と、エージェントに流されない型

公的情報源: 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」(参照)/IPA「IT人材育成・確保に関する取組」(参照

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結論を先に書きます

CCNP取得後の転職先は、大きく5系統に整理できます。SIer・SES(NW設計構築)/事業会社情シス/クラウド系(AWS・Azure設計)/セキュリティ系/PM・PLです。系統ごとに求人母数も年収レンジも大きく異なります。

年収レンジはCCNP単独で500〜650万円、+AWSで600〜850万円、+セキュリティで650〜900万円が中央値帯。重要なのは「資格単独ではなく、現場で動かしたNW規模+追加スキル領域」で年収が決まるという構造です。

この記事の要点
  • 転職先は5系統。求人母数の体感はSIer/SES 5割・事業会社情シス2割・クラウド/セキュリティ2割・PM1割
  • 年収中央値帯はCCNP単独500〜650万円。AWS・セキュリティ・PMの追加で初めて二段目のドアが開く
  • 求人数はマイナビ転職のCCNP関連で年収600万円以上が約650件・900万円以上が約195件(2026年5月時点)
  • 競合が書いていないのはCCNP単独では年収はほぼ動かないという集計データ

転職エージェントのLPには「CCNP取得で年収800万円以上」という見出しが並びます。確かにCCNP関連で年収900万円以上の求人は東京都で約195件(2026年5月時点・マイナビ転職公開データ)存在します。ただし、それが資格単独で実現する数字かというと現実は違う、というのが市場データと求人分布から読み取れる構造です。

CCNP保持者の市場相場は、求人を出している側に聞くのが一番早い動き方です。面談での相場ヒアリングまで無料で使えます。

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目次

CCNP取得後の転職先はどこ?5系統と求人母数

先に答えます。 CCNP取得後の転職先は、5系統に整理できます。SIer・SES(NW設計構築)/事業会社情シス/クラウド系(AWS・Azure設計)/セキュリティ系/PM・PLです。それぞれ求人母数・年収レンジ・必要追加スキルが大きく異なるため、絞り込み軸を持たないとエージェントの提案に流される危険があります。

  1. SIer・SES(受託NW設計構築)
  2. 事業会社情シス(自社NW運用+クラウド移行)
  3. クラウド系(AWS・Azure設計)
  4. セキュリティ系(SOC・脆弱性診断)
  5. PM・PL(プロジェクト推進)

CCNP取得済の転職先の分布は、現場で見える範囲ではおおむね次の比率です。SIer・SES(受託NW設計構築)が約5割、事業会社情シス(自社NW運用+クラウド移行)が約2割、クラウド系とセキュリティ系を合わせて約2割、PM・PLが約1割。5割がSIer・SESに集中するのが現実の分布です。

マイナビ転職の公開求人でも、「CCNPを含む」エンジニア求人は数千件規模で、うち初年度年収600万円以上が約650件・900万円以上が約195件と分布が公開されています(マイナビ転職エンジニア求人サーチ・2026年5月時点)。現場の体感と公開求人の傾向はおおむね一致します。

求人母数が厚い背景には、市場マクロの需給ギャップがあります。IPA「IT人材育成・確保に関する取組」では、ネットワーク・クラウド領域のIT人材需給ギャップが継続的に拡大していると報告されています。経済産業省「IT人材育成・確保関連施策」でも、DX・クラウド移行に伴うNW人材需要の中期拡大が示されています。

CCNAレベルからの転職を検討中なら、まずCCNA取得後に転職まで何ヶ月かかるかで求人母数と転職期間の実数を押さえると、CCNP受験計画の判断がブレません。

CCNP取得後の年収相場は?単独で500〜650万円

先に答えます。 CCNP単独での年収中央値は500〜650万円です。20代後半〜30代前半でNW設計構築経験3〜5年というモデルケースでの数字になります。厚労省「賃金構造基本統計調査」のシステムエンジニア(インフラ)平均賃金とも整合する水準です。

CCNP取得そのものでオファー額が即座に+100万円跳ね上がるケースは限定的、というのが市場の現実です。厚労省「職業情報提供サイト job tag」のネットワークエンジニア職種ページでも、年収レンジは概ね同じ範囲に整理されています。

年収が動くタイミングは、資格取得時よりも現場規模の拡大や追加スキルの実務化のときです。CCNP取得+現場規模拡大で+130万円前後、AWS資格取得+クラウド移行案件のリード経験で+180万円前後、というのが市場で観測される昇給幅。CCNPだけで一気に大台に乗るわけではなく、追加スキルで二段目のドアが開くという構造です。

CCNP取得直後に「資格だけでは年収が上がらない」理由

これは競合の記事ではほぼ触れられていない切り口です。見落とされがちなのは、「CCNP取得は応募先の質を上げるパスポートにはなるが、オファー額を決めるのは現場で動かしたNW規模と直近の案件成果」という構造です。

転職市場で年収が大きく動くのは、CCNP単独のときではありません。たとえばクラウド移行プロジェクトのNW設計をリードし、AWS VPC・Direct Connect・Transit Gatewayの設計実務を経験する。並行してAWS Solutions Architect Associate(SAA)を取得する。この組み合わせで応募すると、オファー額が+180万円規模で跳ねるケースが出てきます。

採用側の評価軸はシンプルです。「CCNPだけだと社内に同等資格保持者がいるが、CCNP+AWS設計実務だと社内で代替がいないので評価が変わる」。資格は積算ではなく組み合わせで効く、というのが市場の評価ロジックです。

CCNP+追加スキルでの年収レンジ比較

CCNPの組み合わせ主な転職先年収中央値帯求人母数(体感)
CCNP単独SIer・SES(NW設計構築)500〜650万円多(5割)
CCNP+AWS SAA以上事業会社情シス・クラウドSIer600〜850万円増加中(2割)
CCNP+セキュリティ系(CCNP Security/情報処理安全確保支援士)SOC・セキュリティSIer・事業会社CSIRT650〜900万円少だが高単価(1.5割)
CCNP+PM経験(10名以上のチームリード)SIer PM・事業会社情シスマネージャ700〜1,100万円限定(1割)
CCNP+ベンダー横断(Cisco/Juniper/Arista)大規模通信キャリア・データセンター650〜1,000万円限定(0.5割)

レンジ上限は経験年数・現職役職・面接時の年収交渉で大きく変動します。参考値として扱うのが現実的です。経験年数別・資格別のより細かい年収分布はネットワークエンジニアの年収ガイド(経験別・資格別)でも整理しています。

CCNP転職を成功させる5ステップ(通算6〜9ヶ月)

先に答えます。 CCNP取得後の転職を年収カーブ最大化で進めるなら、次の5ステップ・通算6〜9ヶ月が現実的です。「CCNP取れば自動で年収が上がる」という勘違いを避け、結果が出る順序を逆算した手順になります。

  1. Step 1:CCNP取得と並行して直近のNW規模を棚卸し(第1〜16週)
  2. Step 2:追加スキル領域を1つ決めて並行学習(第8〜20週)
  3. Step 3:エージェント2社(IT専門+総合)に登録(第18〜20週)
  4. Step 4:応募先の絞り込みと書類作成(第21〜26週)
  5. Step 5:面接3〜5社・並行内定で比較&受諾(第27〜36週)

各ステップの中身を、費用感とあわせて整理します。

  1. Step 1:NW規模の棚卸し(第1〜16週・費用5〜8万円)。コア試験+コンセントレーション試験の2科目分の学習を進めつつ、設計・構築・運用保守・障害対応の経験を、ノード数・拠点数・トラフィック量・関与フェーズで定量化します。
  2. Step 2:追加スキル領域を1つ決める(第8〜20週・費用3〜5万円)。AWS/セキュリティ/PMから1領域を選び、CCNP取得と同時並行で実務 or 資格を1つ持ちます。これがオファー額を二段目に押し上げる最大の変数です。
  3. Step 3:エージェント2社に登録(第18〜20週・費用0円)。CCNP取得が見えてきた時点でIT専門1社+総合1社に登録し、初回面談で「CCNP取得予定+追加スキル領域」をセットで伝えます。1社だけだと求人の偏りが分かりません。
  4. Step 4:絞り込みと書類作成(第21〜26週・費用0円)。求人を5系統で絞り込み、応募15〜25社・書類提出12社程度に集約。職務経歴書は応募系統ごとに3パターン用意します。
  5. Step 5:面接・並行内定で比較(第27〜36週・費用 交通費数千円)。1社で決めず、必ず2社並行で比較してから受諾。引き継ぎ1ヶ月+有給消化2週間を見込み、通算で36週前後が現実的です。

ポイントはStep 2です。追加スキル領域を決めるかどうかで、年収カーブの二段目に届くかが分かれます。CCNP取得と並行して1つ動き始めるのが、最短ルートになります。

CCNP取得後の転職エージェント選び|流されないコツ

転職エージェントは無料で使えて、求人の絞り込み・面接調整・年収交渉までサポートしてくれる強い味方です。ただし報酬構造が「企業からの成功報酬」である以上、利害の方向が完全には一致しないという前提を持つのが安全です。

具体的に効くのは次の3点です。

  • IT専門1社+総合1社の2社並行:求人の偏りを相互チェックできる
  • 初回面談前の準備3点:職務経歴書ドラフト・希望年収レンジ・次でやりたいこと3つを用意し、エージェント主導の絞り込みに流されない
  • 年収交渉は最終面接合格後に必ず1回:CCNP+追加スキル領域があるなら、提示時に一度押し戻して市場ポジションを確認する

特に1回目の転職では「とにかく早く決めましょう」という誘導に乗りやすく、入社後ミスマッチで早期再離職につながりやすいものです。早期決着の圧力には、上の3点で対抗するのが現実的でしょう。

なぜCCNP「だけ」では年収が上がらないのか|市場マクロ

CCNP単独で年収が大きく動かない構造的な理由は、市場マクロの需給バランスにあります。総務省「情報通信白書」やIPA「IT人材育成・確保に関する取組」のデータを見ると、ネットワーク領域の人材需要は継続増です。

一方でCCNP保持者そのものは安定的に供給されており、資格単体の希少性は2020年前後と比べて大きく上がっていません。希少性が上がっていないのは、クラウド設計・セキュリティ実装・大規模NW自動化(Ansible/Python)といった「CCNP×新領域」の人材が不足しているのに対し、CCNP単独の人材は満たされているからです。この差に踏み込めるかで年収カーブが分岐します。

経済産業省「IT人材需給に関する試算結果」でも、2030年に向けて先端IT人材(クラウド・セキュリティ・自動化)の不足規模が最大45万人とされています。CCNPは「先端領域への入場券」として位置づけると評価軸がはっきりする。資格よりも現場で何ができるかで年収は変わる、というのはこの市場マクロが背景です。

CCNP取得後の転職に強いITエージェントを使うなら

CCNP取得後の転職は、「IT専門エージェント1社+総合エージェント1社」の2社並行が一番結果が安定する組み合わせです。IT専門エージェントはCCNP・AWS・セキュリティ系資格の市場価値を細かく理解しており、求人内容にも踏み込んで説明してくれるのが強みになります。

総合エージェントは、IT以外も含む幅広い求人を持ち、事業会社情シス・PMポジションなど「IT専門枠ではカバーしきれない求人」を提案してくれます。IT専門側を選ぶなら、CCNPなどNW系資格の取扱実績が豊富で、SIer・事業会社・クラウド系の求人を幅広く持っているサービスを軸にするのが現実的です。

下記のTechGoはIT特化型の転職エージェントで、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの求人取扱実績が公開されています。CCNP取得済 or 取得予定の段階で登録し、市場相場の確認だけでも先にやっておくと、面接時の年収交渉で基準点を持てます。

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もう1社の総合系として、IT専門の大手も並行登録の対象として有力です。

未経験からネットワークエンジニアを目指す段階の方は、未経験NWエンジニアのなり方もあわせて読むと、CCNP受験前後のキャリア設計の解像度が上がります。

よくある質問

CCNP転職についてよく聞かれる質問を整理します。

Q1:CCNP取得後、転職活動を始めて何ヶ月で内定が出ますか?

応募開始から内定までは中央値で2〜4ヶ月、入社調整を含めて通算3〜5ヶ月が現実的なラインです。CCNAレベルからの新規挑戦より短く済みます。経験者枠での選考が中心になるためで、CCNP取得後5ヶ月で内定、入社調整含め7ヶ月で完結というケースも珍しくありません。

Q2:CCNP単独でも年収800万円以上の転職は可能ですか?

可能ですが限定的です。CCNP単独で年収800万円以上のオファーが出るのは、大規模NW案件のリード経験5年以上+現職で同等年収帯にいるケースに偏ります。一般的なCCNP取得者の中央値は500〜650万円で、800万円超に乗せるにはAWS・セキュリティ・PMのいずれかの追加スキル領域が実務的なゲートになります。

Q3:CCNP取得後にAWS資格を取るとどれくらい年収が変わりますか?

市場で観測される昇給幅は、CCNP取得直後(年収580万円帯)からCCNP+AWS SAA+クラウド移行案件リード経験を経て760万円帯まで、差分+180万円規模です。差分のうちAWS資格そのものの寄与は半分弱で、残りはクラウド移行案件のリード実務の寄与です。資格と実務はセットで効きます。

Q4:CCNP取得後の転職先で求人数が一番多いのはどこですか?

求人母数で見ると、SIer・SES(受託NW設計構築)が一番多く、全体の約5割を占めます。事業会社情シスが約2割、クラウド系・セキュリティ系を合わせて約2割、PM・PLが約1割という分布です。マイナビ転職の「CCNPを含む」求人の公開分布とも概ね一致します。

Q5:CCNP取得後にPM・PLポジションへ転職するのは現実的ですか?

現実的です。ただしCCNP取得の前にチームリード経験3〜5名以上・複数拠点案件の取りまとめ経験が必須に近い前提条件になります。PM・PLの年収レンジは700〜1,100万円と高めですが、求人母数は限定的で、技術面接以上に「プロジェクト推進力」を見られます。CCNPは技術理解の証明として補助的に機能します。

Q6:CCNP保持者の転職エージェントは何社並行登録するのが良いですか?

IT専門1社+総合1社の計2社並行が結果が安定しやすい組み合わせです。1社だけだと求人の偏りが分からず、3社以上だと面談・連絡管理が破綻します。初回面談前に職務経歴書ドラフト・希望年収レンジ・次でやりたいこと3つを準備しておくと、面談時にエージェント主導の絞り込みに流されずに済みます

まとめ:CCNP転職は「資格+追加スキル領域」で考える

CCNP取得後の転職を、転職先・年収・求人数・エージェント活用の観点から最後に整理します。

この記事のまとめ
  • CCNP取得後の転職先は5系統(SIer/SES・事業会社情シス・クラウド・セキュリティ・PM)
  • 年収レンジはCCNP単独で500〜650万円・+AWSで600〜850万円・+セキュリティで650〜900万円が中央値帯
  • 求人母数はマイナビ転職のCCNP関連求人で年収600万円以上が約650件・900万円以上が約195件
  • CCNP単独では年収はほぼ上がらず、追加スキル領域の組み合わせで初めて二段目のドアが開く
  • 転職活動はCCNP取得+追加スキル並行学習+エージェント2社で通算6〜9ヶ月が現実的
  • エージェントに流されないために面談前準備3点(経歴書・希望年収・やりたいこと3つ)を固める

CCNPは間違いなく強い資格です。ただしそれ単体で年収が自動で跳ねるわけではない、というのが市場データから読み取れる現実です。比較表とHowToを参考に、自分のキャリア像に合った「+追加スキル領域」を1つ決めて、CCNP取得と並行して動き始めるのが、年収カーブを二段目に押し上げる最短ルートになります。

CCNP+追加スキル領域での年収レンジを、面接前に自分の市場感として持っておきたい人は、まずIT特化エージェントに相場を聞くところから始めるのが近道です。

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免責事項

※本記事は転職・求人サービスおよび公的機関の公開情報をもとにした整理です。年収・求人数は時期により変動します(本記事は2026年時点)。最終的なサービス選択・転職判断は各公式サイトの最新情報および厚生労働省等の公的情報をご確認のうえご判断ください。労務・契約条件に関わる重要な判断は、必要に応じて社会保険労務士・弁護士など有資格者へご相談ください。


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この記事を書いた人

Tanabeです。新卒でSIerに入り、ネットワークの設計から構築、運用保守、クラウド移行まで10年やってきました。その間に転職を3回、CCNPも取りました。

正直に言うと、資格を取っても年収はすぐには上がりませんでした。1回目の転職は失敗、2回目でようやく150万円上がり、3回目で今の事業会社に落ち着いた。動いてみて分かったのは、資格の有無より「現場で何を任されてきたか」で評価が決まる、ということです。

エージェントの言葉を鵜呑みにして、危うく後悔しかけた経験もあります。だからこそ、自分がやらかした失敗をそのまま書いて、同じ回り道をしなくて済むように残しています。転職を考え始めた人が、条件で損をしないための材料にしてもらえたら嬉しいです。

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