show interfaceの見方|状態とエラーカウンタの読み方

show interfaceの見方

show interfaceは、Cisco機器のポートの状態とエラーの回数を見るコマンドです。1行目の「up, line protocol is up」で物理と論理の両方が生きているかを判断し、CRCやlate collisionの数字で配線やデュプレックスの不一致を疑います。一覧で見るならshow interfaces statusです。

この記事でわかること

  • show interfaces・show interfaces status・show ip interface briefの使い分け
  • 「up/down」と「line protocol」の組み合わせ4通りの意味
  • notconnect・err-disabled・inactiveなどStatusの値と直し方
  • CRC・runts・late collision・output dropsなどエラーカウンタの読み方
  • デュプレックス不一致を数字から見分ける方法

一次情報: Cisco IOS Interface and Hardware Component Command Reference(参照)/Cisco「Troubleshoot Switch Port and Interface Problems」(参照)※2026年10月時点

ポートの状態とエラーを読んで「どこが悪いか」を言える人は、運用の現場で頼られます。ネットワークエンジニアとインフラ・サーバーエンジニアの仕事の違いは、別の記事で整理しました。

目次

show interfaceとは?ポートの状態とエラーを見るコマンド

show interfaceとは、Cisco IOSの機器で、インターフェース(ポート)の状態・速度・通信量・エラーの回数を表示するコマンドです。正式な書き方は「show interfaces」ですが、「show interface」「sh int」と略しても動きます。

目的によって、似た名前のコマンドを使い分けます。全部を詳しく出すと1ポートで30行近くになるため、まず一覧で当たりを付けるのが近道です。

ポートを見るコマンドの使い分け
コマンド出るもの使う場面
show interfaces status全ポートの状態・VLAN・速度を1行ずつスイッチで「どのポートが生きているか」を一覧
show ip interface brief全インターフェースのIPと状態を1行ずつルーターで「IPと up/down」を一覧
show interfaces Gi0/11ポートの詳細(エラーの回数まで)怪しいポートを掘り下げる
show interfaces counters errors全ポートのエラーの回数エラーの出ているポートを探す

show interfaces statusの見方|一覧で当たりを付ける

スイッチで最初に打つのが「show interfaces status」です。下は出力の例で、ポート名などは説明用の値にしています。

Switch# show interfaces status

Port      Name               Status       Vlan       Duplex  Speed Type
Gi1/0/1   PC-Sales-01        connected    10         a-full a-1000 10/100/1000BaseTX
Gi1/0/2   PC-Sales-02        notconnect   10           auto   auto 10/100/1000BaseTX
Gi1/0/3   Printer-2F         err-disabled 20           auto   auto 10/100/1000BaseTX
Gi1/0/4                      disabled     1            auto   auto 10/100/1000BaseTX
Gi1/0/24  Uplink-Core        connected    trunk      a-full a-1000 10/100/1000BaseTX

DuplexとSpeedの前に付く「a-」は、オートネゴシエーションで決まった値という意味です。「a-full a-1000」なら、自動で全二重・1Gbpsに決まっています。

Statusの主な値と、次にやること
Status状態次にやること
connectedリンクが上がって通信できる問題なし
notconnectケーブルが無い・壊れている・相手の電源が切れているケーブルと相手の機器を確かめる
err-disabled機能がエラーを見つけてポートを止めた原因を取り除いてから復旧(後述)
disabled設定でshutdownされている意図した停止か、設定を確かめる
inactive割り当てたVLANが存在しないVLANを作るか、割り当てを直す

シスコの資料によれば、inactiveはポートが削除されたVLANに属している状態です。VLANを消した後に、そのVLANのポートが軒並みinactiveになる、という形でよく見かけます。

show interfacesの1行目|up/downの組み合わせ4通り

1ポートの詳細を出したら、まず1行目を見てください。

Switch# show interfaces GigabitEthernet1/0/1
GigabitEthernet1/0/1 is up, line protocol is up (connected)
  Hardware is Gigabit Ethernet, address is 0000.5e00.5301 (bia 0000.5e00.5301)
  Description: PC-Sales-01
  MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit/sec, DLY 10 usec,
     reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
  Full-duplex, 1000Mb/s, media type is 10/100/1000BaseTX
  5 minute input rate 52000 bits/sec, 41 packets/sec
  5 minute output rate 118000 bits/sec, 63 packets/sec
     0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
     0 runts, 0 giants, 0 throttles
     0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
     0 late collision, 0 deferred

「is up」の部分が物理層(ケーブル・信号)、「line protocol is up」の部分がデータリンク層の状態です。2つの組み合わせで、悪い場所の見当がつきます。

1行目の組み合わせで疑う場所が決まる

  • GigabitEthernet1/0/1 is ○○, line protocol is ○○
    • up / up正常。通信できないなら、IP・VLAN・ACLなど上の層を見る
    • up / down物理は生きているが、相手と話せていない。カプセル化・キープアライブ・相手側の設定
    • down / down信号が来ていない。ケーブル・SFP・相手の電源。err-disabledもこの形
    • administratively down / down自分の設定でshutdownしている。no shutdownで上がる

図:左が物理、右がデータリンク。どちらがdownかで見る場所が変わる

administratively downは、シスコのリファレンスでも「管理者が止めた」状態と説明されています。障害だと思って配線を見に行く前に、設定にshutdownが入っていないかを確かめると時間を無駄にしません。

reliability・txload・5 minute rateの読み方

2〜3行目以降は、ポートの健康状態と混み具合を表す行です。

負荷と通信量の項目
項目意味読み方
reliability 255/255信頼度。255分の何か255/255が100%。下がっていたらエラーが多い
txload/rxload 1/255送信・受信の負荷。255で飽和200台が続くなら帯域が足りない疑い
5 minute input rate直近5分の平均受信量(bps・pps)通信量のおおよその目安
BW/DLY帯域と遅延の値(設定値)OSPF・EIGRPの計算に使われる値

シスコのリファレンスでは、reliabilityとtxload・rxloadは5分間の指数平均、5 minute rateも5分を時定数にした加重平均とされています。瞬間的な混雑は平均にならされて見えにくいので、短い詰まりを追うときは、インターフェースで「load-interval 30」のように平均をとる時間を短くする方法があります。

エラーカウンタの読み方|どの数字が何を示すか

show interfacesの下の方に並ぶのが、エラーの回数です。値は機器の起動か、最後にカウンタを消したときからの累計です。

主なエラーカウンタと疑う原因(シスコ資料を整理)
カウンタ意味疑う原因
input errors受信エラーの合計下の各項目を見て内訳を確かめる
CRC受け取ったフレームの検査値が合わないケーブル・コネクタ・ノイズ・デュプレックス不一致
runts64バイト未満で壊れたフレームデュプレックス不一致・物理の問題
giants1518バイトを超えて壊れたフレーム相手のNICの不良など
late collision送信の後半で衝突を検知デュプレックス不一致(半二重側で増える)
output drops送信バッファがあふれて捨てた速いポートから遅いポートへの集中・帯域不足

デュプレックス不一致は、両端の数字で見分ける

片方が全二重、もう片方が半二重になっていると、通信が極端に遅くなったり、ときどき切れたりします。シスコの資料は、デュプレックス不一致の結果として極端な速度低下・断続的な接続・接続の喪失を挙げています。

見分け方は、両端のポートのカウンタを並べることです。半二重の側ではlate collisionが増え、全二重の側ではCRCやruntsが増えていきます。片側だけ見ても気づけないので、両端をそろえて見るのがコツです。

増えているかどうかは、消してから見る

累計の数字だけでは、昔のエラーなのか今も増えているのかが分かりません。「clear counters GigabitEthernet1/0/1」でそのポートのカウンタを0に戻し、数分後にもう一度show interfacesを打ちます。

「Last clearing of “show interface” counters」の行に、最後に消してからの時間が出ます。消したのが何週間も前なら、今のエラーかどうかの判断材料にはなりません。

err-disabledから復旧させる

err-disabledは、ポートセキュリティやBPDUガードなどの機能が問題を見つけて、ポートを自動で止めた状態です。ケーブルを差し直しても上がりません。

  1. show interfaces status err-disabledで、止まったポートと理由(Reason)を見る
  2. 理由を取り除く。ポートセキュリティならMACの登録、BPDUガードなら持ち込まれたスイッチを外す
  3. そのポートでshutdown→no shutdownを打って上げ直す
  4. show interfaces statusでconnectedに戻ったかを確かめる

理由を取り除かずに上げ直すと、すぐにまたerr-disabledに戻ります。自動で上げ直す設定(errdisable recovery cause)もありますが、原因が残っていると上がって止まってを繰り返すので、まず原因を消すのが先です。

よくある質問

show interfaceとshow interfacesはどちらが正しいですか?

正式なコマンドはshow interfacesです。Cisco IOSはほかと区別できる長さまで略して打てるので、show interfaceやsh intでも同じ結果になります。

notconnectのポートは故障していますか?

故障とは限りません。ケーブルが抜けている、相手の機器の電源が切れている、相手側のポートがshutdownされている、といった場合もnotconnectになります。相手の機器とケーブルを先に確かめてください。

CRCエラーが少しだけ出ています。放っておいていいですか?

累計の数字だけでは判断できません。clear countersで0に戻し、しばらくして増えるかを見てください。増え続けるなら、ケーブルやコネクタの交換、両端のデュプレックス設定の確認に進みます。

show ip interface briefのOK?やMethodの列は何ですか?

OK?はIPアドレスが有効か、Methodはそのアドレスがどう設定されたか(手で設定したmanual、起動時の設定から読んだNVRAMなど)を表します。普段はIPとStatus・Protocolの3列を見れば十分です。

err-disabledになる主な理由は何ですか?

よくあるのは、ポートセキュリティの違反、BPDUガード(エッジポートにスイッチをつないだ)、リンクが短時間に上下を繰り返した、などです。show interfaces status err-disabledのReasonの列に理由が出るので、そこから原因をたどります。

まとめ

  • show interfaceはポートの状態とエラーを見るコマンド。まずshow interfaces statusで一覧を見る
  • 1行目の組み合わせで疑う場所が決まる。administratively downは設定でshutdownされている状態
  • notconnectはケーブルと相手、inactiveはVLAN、err-disabledは原因を消してから上げ直す
  • CRC・runts・late collisionはケーブルとデュプレックス不一致を疑う。両端を並べて見る
  • カウンタは累計。clear countersで0に戻して、今も増えているかを確かめる

ポートが生きていて設定も正しいのに届かないなら、原因は上の層にあります。show ip routeで経路、arpでMACまで届いているかを順に確かめると、止まっている場所を狭められます。

ポートの状態を読んで障害を切り分ける経験は、未経験からネットワークエンジニアを目指すときの最初の武器になります。学習と転職の順番を5つの段階で整理した記事です。

未経験からネットワークエンジニアになる道筋を見る


免責事項

※本記事はシスコシステムズの公式ドキュメントなどの公開情報をもとに整理したものです。コマンドの表示や項目は、IOSのバージョンや機種によって変わる場合があります。業務で使う機器では、所属先の手順とベンダーの最新資料をあわせてご確認ください。


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この記事を書いた人

Tanabeです。新卒でSIerに入り、ネットワークの設計から構築、運用保守、クラウド移行まで10年やってきました。その間に転職を3回、CCNPも取りました。

正直に言うと、資格を取っても年収はすぐには上がりませんでした。1回目の転職は失敗、2回目でようやく150万円上がり、3回目で今の事業会社に落ち着いた。動いてみて分かったのは、資格の有無より「現場で何を任されてきたか」で評価が決まる、ということです。

エージェントの言葉を鵜呑みにして、危うく後悔しかけた経験もあります。だからこそ、自分がやらかした失敗をそのまま書いて、同じ回り道をしなくて済むように残しています。転職を考え始めた人が、条件で損をしないための材料にしてもらえたら嬉しいです。

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